「応援したい会社」プロジェクト

社会に必要とされる「応援したい会社」と「働くことで成長したい若者」をつなぐ。

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「応援したい会社」訪問記Vol.12 【あさ川製菓株式会社】 ~“自然に逆らわない”創業140年の銘菓の老舗~

あさ川製菓さん探訪

3000人の社会人から教えてもらった「応援したい会社」のなかから、「この会社に話をきいてみたいな」とメンバーが感じた会社を訪問しています。

今回訪問したのは茨城県水戸にある「あさ川製菓」さん。
明治初期に創業し、茨城県を中心に、他には千葉県・福島県に約50店舗を構える銘菓の老舗です。
水戸の銘菓「水戸の梅」はとても有名ですよね(お土産で買って帰りましたが、ものすごく美味しかったです)。

こちらが水戸の梅です

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5代目経営者・桐村幸雄さんのところに、専修大学1年生の平井萌さんとプロジェクトメンバーの谷田、與良で訪問してきました。インタビュー後は工場見学させていただき、美味しい出来たてのお菓子までいただきました。


<基本情報>
会社名   あさ川製菓株式会社 
所在地   茨城県水戸市
設立    1872年(明治初期)
従業員数  250名(パート・アルバイト含む)
事業内容  和洋菓子の製造・販売
URL    http://www.kashi.co.jp/

<「応援したい」会社情報(アンケートの結果情報)>
この会社の良さ 
「素材にこだわっている。国産の安全な素材を使い、さらにできるだけ地元(茨城、水戸)の生産品を取り入れる努力をしている。利益追求より、より良い品を提供する姿勢がよい。そのうえで、値段もリーズナブルに抑えている」

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<訪問記(2012年11月9日)>

「地域の人たちとつながりたいと思ったんです」

1999年に5代目として経営者に就任した桐村さん。
その1年目から「工場祭」をささやかに始めました。

桐村さんが社長になる前はなかった取り組みでしたが、それを始めた理由をこう仰いました。
「つくっている人たちには、売る機会がないんです。
 つくっている人たちに、売る機会をつくるために、工場祭を始めました」


asakawashacho.png
↑ こちらが社長の桐村さん ↑

実際に工場で働く人たちはみんな、このイベントを楽しんでくれたそうです。

そして2012年10月28日。13回目の工場祭が開かれました。

つくったばかりの新鮮のお菓子を地元の人たちに食べていただく。
ちょっと形が崩れたようなアウトレット品を地元の人たちにお買い上げいただく。
年に一度の工場で働く人たちが直接お菓子を販売して喜びの声をかけて
もらえる機会でもあります。みんなが真剣に取り組みます。

そうやってまごころ込めてやってきた結果、毎年4000人のお客様が工場祭に訪れるまでになりました。
いまでは、人が来過ぎてしまうので、宣伝はしないようにしているほどです。

そんな「あさ川」さんは自然に逆らわないお菓子づくりにこだわってます。合成保存料は一切使いません。

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理念にまで入るくらいですから、相当のこだわりだとわかります。
効率性・合理性を考えれば、他社商品と同じように合成保存料を使うこともできます。
しかし「あさ川」さんは、創業以来140年「砂糖で十分に保存できる」と考えてやってきたといいます。

工場見学もさせていただきました。
大量生産型機械で作れるお菓子。ひとつひとつ職人の手で作り込むお菓子。

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お菓子づくりは、機械と職人がうまく連携してやるもののようです。
機械で作れる定番品以外は、毎日店舗からの発注量をみながら職人さんたちが柔軟につくっています。

下の写真は「吉原殿中」という水戸の銘菓です。こちらは定番ですが、完全な手づくり。そういう商品もあります。このあとできたてを試食させていただきましたが、とっても美味しかったです!

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人数が集まればいつでも工場見学できるとのことですので、興味のある方はぜひいかがですか。
ちなみにこの日は、幼稚園児がたくさん見学にきていて、とても賑やかでした。

「あさ川」さんは、そんな職人の方たちが、あたかも定年がないかのように働ける環境を実現しています。
定年は制度上は60歳ですが、そのあともやる気のある人であれば誰でも65歳まで働けます。そのあとでも勤務時間を短くするなど働き方を会社と相談しながら働き続けることができます。実際に78歳でお菓子をつくり続けている職人さんもいます。

さて、そろそろ学生さんの感想に移りたいと思います。
今回は茨城県出身の大学1年生の平井さんです。
就職活動はまだ先の彼女に、この会社はどんなふうに映ったのでしょうか。

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<応援したい会社 インタビュー> 
専修大学1年 平井萌

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11/9(金)にあさ川製菓さんの企業見学に同行させていただいた平井萌です。
こちらの会社は茨城県水戸市の駅から少し離れた、自然に囲まれているところにありました。周辺の環境だけでも美味しいものができそう!という印象でした。

社長の桐村さんからのお話を伺い、その後工場見学もさせていただいたのですが、
どちらも驚くことばかりで新しい発見の連続でした。

あさ川製菓さんは地産地消の考えを大切にし、材料にはなるべく地域のものを使うようにしているとおっしゃっていました。創業140年の老舗の和菓子屋さんというのは昔からの仕入れ先などのつながりがあり、地産地消に取り組むのは新しい企業ばかりと思っていたので創業当時から地元に密着した会社だということに驚きました。

また桐村さんは140年という歴史の重みを感じながらも、古いものをどう今の時代に合わせるかということを考えながら経営しているということもおっしゃっていました。製品の変わらない美味しさも老舗の製品の魅力の一つですが、買う客層やニーズ、宣伝方法などは時代によって変化していきます。古いものを生かした新しさ、というのは長年経験を積んだ桐村さんだからこその発想なのだと思います。

工場見学では上の窓と、中で実際の製作工程を見学させていただきました。
一つの工程にとても手間がかかっていること、水処理のために一日100t使うなど製品を作ることに対し本当に正直なのだということが一目瞭然でした。

桐村さんがおっしゃっていたことの中で一番印象に残っているのは自然に逆らわないという考えです。着色料や保存料、香料などは素材の良さを生かすためになるべく使わないということです。特にこのような銘菓や和菓子などは日持ちのするものが好まれると思いますが、そのために保存料などを使って本来の美味しさを損なってしまうのでは意味がない。売上も大事だけれど製品を手に取る消費者には正直でありたい、そんな風に会社や消費者を思いやる桐村さんの考え方にとても感銘を受けました。製品につくるひとの心が表れているのだということを実感しました。

初めての企業見学で、もっと利益をあげるために経営の仕組みがどのようになっているかなどをうかがうのかと思っていたのでイメージとは違い経営をしていく上での根幹の部分を知ることができました。
宣伝やアピールの仕方が苦手ということだったので、それさえうまくいけば誰もがあさ川製菓さんの魅力にひかれると思います。私もこれからさらにあさ川製菓さんを応援していきます!

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そんな「あさ川」さんですが、とても厳しい状況に立たされているといいます。

「印象は薄いかもしれませんが、水戸は震災の被災地です。実際に工場にもダメージがありました。そして今は原発の影響を受け続けており、厳しい状況であるというのが正直なところです。震災前は福島など東北から水戸に観光にくるお客様が多かったのですが、そういうお客様が激減しました。本当は社員のお給料を増やしていきたいのですが、なかなかできていません。まだまだ体質のいい会社だとはいえません。これからです。」

桐村さんは包み隠さず、正直に話をしてくださいました。
こんなに美味しくて体に優しい「あさ川」のお菓子の“良さ”が広がるために、何かできないだろうか。
そう考えながら聞いていると、桐村さんが次にこうおっしゃいました。

「ただ、希望はあります。キーワードは『地産地消』『産学連携』です。
 
地産池消についていえば、茨城の農産物をもっと生かしていきたい。
例えば、栗。実は小布施の栗の多くは、茨城産です。
 こういうものをもっと地元で活用していきたいのです。

 お菓子を売る = 地域を売る

 そういう考え方でいきたいと思っています。 

 産学連携については、すでに実績ができました。
 常磐大学と足掛け2年かけて、「ぷよもち」と「ポテトプリンセス」という商品をつくりあげました。

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 従来の自社にはないような学生の柔らかい頭を借りてつくりあげました。
 社内の若手が「新しい何かをしたい!」と思い立ち、産学連携プロジェクトを立ち上げました。
 
進めるなかで、社員と学生との間で収拾つかなくなるほどのやりとりもありました。
学生の自由なアイデアと、作り手である職人のモノづくりの現実感との間にギャップが生まれてきました。

しかし、お互いに本気のやり取りをしていくうちに、思いが重なり、試行錯誤して完成までに至りました。

学生にとっても「モノづくりの現実」というものが垣間見れてとても学びになったでしょう。
そして何よりも社員たちにとって「やればできる」という実感を持てた、いい機会になったと思います。
最初のころは、「こんなのできないよ・・・」というベテランもいたくらいでしたから。

そうやって生まれた「ぷよもち」と「ポテトプリンセス」。もっと売りだしていきたいと思っています。

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asakawayoutube.png

http://youtu.be/MUly4W6ZgJE
茨城新聞に取材された時の映像です

産学連携で若い人たちと開発した新商品、ぜひたくさんの人に届けばいいなと思いました。

「お菓子を売る」ことを、「地域を売る」ことにしていきたいと考える桐村さん。
この考えがこれからの事業の柱となっていくのだろうなと感じました。

最後に「応援してほしいことは何ですか?」と聞いたところ、

「多くの人に茨城に来て欲しいです。
日本の名園のひとつである偕楽園など、とてもきれいな場所もあります。」

偕楽園は3月頃の梅の時期が最高にきれいだそうです。

今度家族を連れて、遊びに行こうと思いました。

そのときはもちろん、「水戸の梅」を食べたいと思います。

追伸: Facebookページの方で、ぜひ「いいね!」をしてみてください!
そして茨城に行った際は、ぜひ「あさ川」さんの美味しいお菓子をお召し上がりくださいませ。

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テーマ:企業経営 - ジャンル:ビジネス

  1. 2012/12/03(月) 07:30:00|
  2. 「応援したい会社」訪問記
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