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「応援したい会社」プロジェクト

社会に必要とされる「応援したい会社」と「働くことで成長したい若者」をつなぐ。

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「応援したい会社」訪問記 ~番外編~ 【中小業総合展で素敵な会社・社員さんに会ってきました!】

3000人の社会人から教えてもらった「応援したい会社」のなかから、「この会社に話をきいてみたいな!」とメンバーが感じた会社を訪問しています。

さて、今回は番外編ということで、10月12日(金)、「応援したい会社」さんに会いたくて《中小業総合展JISMEE2012》に行ってきました。


有明の東京ビッグサイトで開催されている中小企業総合展には、国内だけでも700社以上が出展しています。
きら星のような個性がひしめく会場に、先の〈応援したい会社アンケート調査〉で名前の挙がった会社さんを與良と一緒に訪ねました。

大阪の小さな有名企業「枚岡合金工業」さん、三重県の提案型部品メーカー「熊野精工」さん、再生医療で注目を浴びる「アビー」さん、風で織るタオルの「池内タオル」さん、明治創業の「あさ川製菓」さんの5社について、突っ込んでお話をさせていただいた方々を中心にしたレポートします。

3Sで全国区の知名度を誇る、枚岡合金工具 さん

大阪にある腕自慢の金型製造メーカーですが、起死回生の「3S(整理・整頓・清掃)活動」で注目を集め、今も全国からの見学者が絶えないそうです。ブースで展開されていたのも金型ではなく、自社で開発した「デジタルドルフィンズ」という製造現場の文書管理システムだったのが驚きでした。デモを担当していたのは、郵便局の無料パソコン教室に4回通っただけという素人っぽさを買われて、応援に入っていた76歳のかわいいおばあちゃん。「あたしでもできるのよ」と、指一本でデータベースから図面や名刺を呼び出して見せてくださいました。

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このおばあちゃんでも簡単に使えるかどうかが、システム開発の条件だそうです!


3S経営革新事業部で営業を担当する高松定信さんによると、かつての工場は製造現場も検査場も事務所も雑然として整理整頓がまったくできておらず、いちいちモノ探しに時間を取られて生産性は落ちる、品質は上がらない、という状態。「見た目は倒産したあとの会社みたいだった」と言います。入った人もすぐに辞めてしまうために高齢化が進み、会社はさびれて倒産寸前にまで追い込まれたそうです。その会社を救ったのが、一念発起して取り組んだ独自の3S活動でした。

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高松さんは、実は地元の証券会社から転職してきたそうです。売上や利益にこだわりすぎる仕事に違和感を感じ、モノづくりの世界に思い切って飛び込んできたとのことです。「とても楽しく仕事をしていますよ」と笑顔で話してくれました!


どこでもやられている3Sですが、枚岡合金工具さんがこんなに注目されているのは、「お金をかけずに自分たちの知恵と工夫でやってきたことと、15年間ずっと続いていることでしょう」と高松さん。3Sの対象も場所やモノにとどまらず、情報、心…と広がって進化してきたそうです。それにつれてどんどん工場が明るくなり、社員も笑顔になってきたと言います。この取組みを通じて社員の意識が変わり、今では3Sも習慣になっているということでした。

文書管理システムは、文書やデータの一元管理と共有をはかる「情報の3S」に取り組むなかで生まれ、今では事業の柱になるまでに成長しています。

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20名の企業ですが、書籍にもなるくらい周りにお手本とされる中小企業さんなんです!


メーカーにも頼りにされる提案型の部品メーカー、熊野精工 さん

世界遺産で有名な三重県の熊野で主に自動車部品を手がけるメーカーです。量産品だけではなく、自社でプラスチックや金属プレス金型のオリジナル設計、試作も行なう一貫したものづくりが特徴で、コスト貢献度を高めた部品などを提案し、設計と一緒に新しいものがつくれる提案型の受注生産が強みだといいます。

ブースに展示されている部品を見ながら、うちは素材の異なるプラスチックと金属を一体で加工できるんです、と説明してくださったのが営業部企画課の生地圭さん。入社7年目、クルマが大好きだから、自動車部品を扱うこの会社に入ったそうです。

「海外とのコスト競争ではなく、新しいものを提案して独自のものづくりができる。担当するメーカーさんともしっかり話し合って考え方を共有して仕事ができるから、働きやすくてやりがいがありますよ」と、言葉の端々に心から会社が好きな気持ちが伝わってきます。

自然がいっぱいの熊野では唯一のメーカーだということで、名古屋周辺のメーカーからUターンしてくる中途入社の技術者の人もけっこういるそう。でも全国区で見ると自社はどうなのか、「外から見て、うちの会社がどのへんのポジションにあるのかが知りたい」という外に向いた生地さんの言葉がとても印象的でした。


再生医療で注目を浴びる、アビー さん

大学院で「凍結」を研究していたという入社2年目の研究員、菅野正也さんが素人質問にもていねいに答えてくださいました。

新鮮な食材や食品の細胞組織を壊さず凍結し、解凍すると限りなく生に近い状態に戻るという「セル・アライブ技術」に特許をもつアビーさん。既存の冷凍装置に取り付けて使えるというセル・アライブ装置(CAS)で食品の凍結品質を飛躍的に向上させました。
冷凍物なのに生もののように素材が使える、とれたてのままの食材の色や風味、歯ざわり、うまみなどが保持されるとあって、農業、畜産・酪農業や水産業など第一産業の産地での需要が多いそうです。また、ネットでのお取り寄せが急増している通販などの扱いも増えているとか。この装置は受注生産です。

とはいえ、この日のブースには食品関連の展示は見当たらず、「細胞を傷つけずにカニクイザルの卵巣の凍結保存に成功」とか、「凍結保存を用いた歯根膜再生および新たな歯の移植法を開拓」とか、大学や研究機関と共同で行なっている医療分野の研究開発情報のパネルが中心です。なかでも、東京大学などと共同で進めている「iPS細胞の凍結・解凍技術」に関する記事は、ひときわ目を引きました。                               
この10月に入ってからはiPS細胞を利用した再生医療に関するニュースが続き、10月8日には京都大学の山中伸弥教授がiPS細胞の開発でノーベル医学・生理学賞を受賞したばかり。アビーさんが開発したCAS技術は、再生医療の分野でも注目されているようです。 10月10日の日本経済新聞では、アビーさんが東京大学などと共同で進めているiPS細胞の凍結・解凍技術の開発に関する取り組みが紹介されています。iPS細胞は他の細胞に比べて冷凍解凍後の生存率が極めて低いそうですが、CAS技術によって高い値が得られる可能性があり、再生医療の研究開発の追い風になりそうだという内容の記事です。

「これから花開いていく分野、すごいですね!」

と言っても、こちらはまだまだお金にはなりませんからと、あくまでクールな菅野さんでした。


季節ごとに変わるオーガニックな風合いを楽しむ、池内タオル さん

愛媛県の今治といえば歴史あるタオルの産地として有名。そのなかでも「風で織る」と言われる池内タオルさんは、工場の電力を100%風力発電でまかなっているそうです。「世界で最も安全なタオルを」という安全へのこだわりは、赤ちゃんが安心して口に含んだりできる産地の明らかなオーガニックコットンにとどまらず、タオルをつくる電力にも貫かれています。

「このタオルは年ごとに風合いが違うんですよ」と、タオルソムリエの安部哲也さんが教えてくださいました。コットンヌーボーと呼ばれる期間限定のオーガニックコットンのタオルです。驚きました。ワインの原料となるブドウの生育状況が年ごとに異なるように、タオルの原料である綿花も天然の植物です。当たり前に考えると、都合よく毎年均質なものが育つわけがありません。バラツキ、ムラがあるのが自然なんです、と阿部さん。

ワインのヌーボーのように楽しんでほしいと思う一方で、胸の内では、自然に逆らって加工された均一・均質なものを「良い」ものとして求める消費者の意識が少しずつでも変わってくれたら、と願っていらっしゃるようでした。


産学協同で新境地を開く創業140年の老舗、あさ川製菓 さん

有名な水戸の偕楽園の梅にちなんだ銘菓「水戸の梅」「のし梅」をはじめ、素朴で風雅な贈答用のお菓子ひとすじに140年の歴史をもつ、あさ川製菓さん。世界に誇れる日本の長寿企業です。老舗の渋みを想像していたら、展示ブースにはポップなパッケージの2種のお菓子と若手社員さんが前面に。

「伝統だけでは生きていけない時代ですから、新しい感覚を取り入れたいと思って地元の大学とコラボし、地元産のサツマイモを使って若い世代向けのお菓子をつくったんです」と話してくださったのは企画課係長の檜山正秀さん。産学協同による商品開発プロジェクトの言いだしっぺのお一人でした。初めての試みだけに社長から反対されたらどうしようと思ったけれど、提案すると気持ちよく「やってみたら」と後押しされたそうです。

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インパクトのある看板に目を引き付けられました!

プロジェクトは、常磐大学の健康栄養学科の学生さんに小論文を書いてもらって開発メンバーを選ぶことからスタートし、店舗見学やお菓子づくりのレクチャー、ブレスト、試作、パッケージ開発、しおりづくり…と念入りに進め、2年もの時間を費やしたそうです。女子大生ならではのアイデアとセンスで「ぷよもち」と「ポテトプリンセス」という和洋2種類のお菓子が誕生しました

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自分で動けば、自分たちでやりたいことをやれる環境があるとのことです!


さつまいも餡を求肥で包んだひと口サイズの「ぷよもち」は、季節ごとに味も見た目も変わる四季の移ろいが特徴。「県名の知名度は全国でも下位のほう」であることから、もっと茨城県を知ってもらおうと、季節ごとに県の観光名所にちなんだ趣向のプレゼンテーションになっています。自家用にも買ってもらおうと、3個入りサイズもつくりました。こんなアイデアがプロジェクトが進むにつれてどんどん学生さんから出てきたといいます。伝統的な菓子づくりひとすじで頑固だった職人さんたちも、試作品をつくる頃には協力して一緒に知恵を出し合ったとか。
「ポテトプリンセス」もよくあるベイクドスイートポテトのお菓子に見えますが、いばらきエコ農産物に指定されている「茨城町産紅あずま」の甘み、うまみを引き出すために、歩留まりが悪いのを承知で「あえて焼き芋にこだわってペーストにしました」と檜山さん。原料効率は悪いけれど、蒸したりするより格段に味が濃いそうです。

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このプロジェクトを立ち上げたお二人と。お土産までいただいちゃいました!


プロジェクトが生み出した新商品は、この9月に発売されたばかりです。「売れゆきが気になりますね」と檜山さんに投げかけると、「ひとつの商品を育てるには時間が必要なんですね。じっくり時間をかけて育てたいと思っています」と腰の据わったお返事が返ってきました。


これらの会社に、今度は個別に訪問させていただいて、いろんなお話を聞きたいなと思い、帰路につきました。(谷田)
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テーマ:■就職活動 - ジャンル:就職・お仕事

  1. 2012/10/18(木) 07:06:26|
  2. 「応援したい会社」訪問記
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