「応援したい会社」プロジェクト

社会に必要とされる「応援したい会社」と「働くことで成長したい若者」をつなぐ。

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「応援したい会社」訪問記Vol.5 【 株式会社マイファーム 】(その1) ~耕作放棄地をゼロにするために農業を始める人を増やす~

3000人の社会人から教えてもらった「応援したい会社」のなかから、「この会社に話をきいてみたいな!」とメンバーが感じた会社を訪問しています。

5社目は初の東京以外の会社で、京都まで行ってまいりました。
「さすがに今回、大学生と一緒に行くのは無理だよなぁ…」とあきらめつつあったのですが、「ホンキ系インターンシップ」を岐阜県・愛知県で展開するNPO法人G-Net( http://www.gifist.net/ )の理事・南田さんの神の声のおかげで、京都に住む大学生、松原さんと一緒に訪問インタビューに行くことができました。南田さん、ありがとうございました。

さて今回は、「耕作放棄地の問題」「日本の農業人口の減少」という二つの課題を解決するために、耕作放棄地を再利用した体験農園マイファームを展開しているソーシャルベンチャー「株式会社マイファーム」さんです。

マイファームさんは「自産自消」という理念を掲げ、日本全体にその考え方が広がるよう頑張っています。
「自産自消」については、当社ホームページからその説明文を引用させていただきますね。

「一般に「自産自消」とは文字通り「自分で作って、自分で食べる(消費する)」という意味です。 しかし、我々マイファームは自産自消という言葉はそれ以上の可能性を秘めていると考えています。マイファームの考える自産自消とは結果ではなくて一つの過程です。自産自消することがゴールではなく、自産自消してその先に見える「何か」。その「何か」を個々に思い、どう動くかが重要であると考えています。」

「その先に見える何か」ここが大切なポイントだと思いました。
「自産自消」を通して、一人ひとりが感じたことを大切にして生きることこそが大事。
この説明文から、そんなメッセージを受け取りました。

<基本情報>
会社名   株式会社マイファーム 
所在地   京都府
設立    2007年9月
従業員数  51名
事業内容  耕作放棄地のリメイク及び事業化
        農家支援活動
        レンタルファームのコンサルティング
        ホームページ・ネットショップの運営
        農業ビジネスコンサルティング
URL     http://myfarm.co.jp/

<「応援したい」会社情報(アンケートの結果情報)>
回答者のこの会社との関係性 : 仕事の取引先の方が回答してくださいました
応援したい度  : 5
この会社の良さ 
「自産自消を理念に掲げ、耕作放棄地をなくす活動や農業人口を増やす活動を積極的に行っている」

1.jpg


<訪問記(2012年10月2日)>

マイファームさんの創業者であります西辻一真さんのところに、プロジェクトメンバーの谷田と京都大学農学部2年生の松原拓也さん、私(與良)の3人で訪問してきました。

myfarmnishitsuji.png


西辻さんは福井県出身。小さい頃から家の家庭菜園で、野菜を育てたり、土に触れたりするのが楽しくて仕方なかったそうです。
高校時代に、減反政策もあって使われなくなる耕地が増えていくのを目の当たりにし、純粋に

「なんでみんな野菜作りをやめてしまうのだろう。とても楽しいことなのに」



と疑問を抱くようになったとのことです。これが西辻さんの「原点」だとおっしゃっていました。結局そのあと遺伝子工学の勉強をし始め、大学も農学部に入りました。大学在学中にも様々な疑問を抱き続けました。

「生産性を上げるために遺伝子工学なんて、おかしくない?そんなことしても、農業は楽しくはならないのに」

「農業人口が減る中では遺伝子工学で生産性高めることが必要だって?農業人口、増やしていけばいいじゃん」

「農家さんは『出荷』が大きな負担で楽しめてないようだ。だったら出荷しないで楽しめばいいのに」

そんな疑問も持たれ、現在のビジネスモデルにつながっていきます。

「耕作放棄地を誰が管理するのか」という社会的問題を「出荷のない楽しい農業」で解決していけないか。

このようなテーマを大学時代に思いついたのですが、まずは3年働こうといったん就職しました。しかし社会人1年目に「食肉偽装事件」が起き、「今やるしかない」と立ち上がって2007年に起業しました。

事業の詳細は別レポートに譲りますが、耕作放棄地を再利用してレンタル農園を展開する事業は順調に成長していきました。2007年に立ち上げた会社ですが、2011年には従業員100名規模までに成長。対象エリアも全国規模になり、サービス内容も広がっていきました。

いくつか、事業のお話で印象に残ったこと(成長の鍵なんだろうなと思えたこと)をご紹介します。

まずは「耕作放棄地を良くすることに、反対する人はいない」ということ。おっしゃる通りであり、社会性がとても高い事業ですから、そのことに文句などを言う人はいないのでしょう。だから結果として協力者も増えて、成長を後押ししていったのだと思います。

次に「1週間あれば耕作放棄地をレンタル菜園としてオープンさせられる」ということ。これはまさに強みそのものです。この技術を自力で獲得した当社だからこそ、全国規模での急成長が実現したのだと思います。(大きな木が生えていたり、長年の間放置されて土地が荒れていると時間はもっとかかるそうですが)

最後に「競合と違って、うちは手入れをしない」ということ。普通に考えると、手入れに来れない日は農園管理者が代わりに水をあげたり、面倒をみてあげます。それが「サービス」だと考えても不思議ではありません。ただ、マイファームさんは違います。「来なければ、手入れがされないので、枯れてしまいますよ」と堂々と言うのです。はい、そうです。当事者として農業に関わらせるのです。これはすごいことだと思いました。冒頭に述べた「「自産自消」を通して何を感じてもらうか」を体現しているのだと感心しました。

さて少し余談になるのですが、私は「ハタモク(働く目的)」という「学生と社会人で「何のために働くのか」を語り合う活動」をしています( http://www.hatamoku.org )。その場では、「自分らしく働き、いきいき生きている」社会人は、「自分なりの問題意識や目的意識(マイテーマ)」を早い頃から持てている人であることが多いと話しているのですが、まさに西辻さんはそれに当てはまる方だと感じました。年齢や経験に関係なく、マイテーマを持てるかどうかは、豊かな人生を送るために大切な条件であると考えます。

まだまだ書き足りないのですが、そろそろ学生さんにバトンタッチします。
さて、今回の学生さんからはどう見えていたのでしょうか。
ちなみに、これまでインタビューに同行してくれた学生はみんな就職活動を終えていたのですが、今回は初めて「就職活動前」の大学2年生です。そんな彼は何を感じたのでしょうか。

myfarm02.jpg


=========== ここから ==========

応援したい会社 インタビューレポート

【株式会社マイファーム】
創業者 西辻一真

京都大学 農学部 2年 松原拓也

初めまして!京都大学農学部2回生の松原拓也です。
株式会社マイファームの創業者である、西辻さんのお話を聞いて、感じたこと、考えたことを書かせていただきます!

myfarmmatsubara.jpg


就職前の大学生にとってベンチャー企業はどういう存在なのでしょうか。
「なんか新しくて面白いことをやっている」
「ものすごく賢くて仕事のできる人が社長をしている」
「天才が集まってる感じ」
「一つ大きなことをしてお金を儲けようとしている」
・・・などなど、こんな感じでしょうか。
私は学外活動でベンチャー活性化プロジェクト( http://veap.blog.fc2.com/ )というものに参加しており、ベンチャー企業の社長さんとお話させていただくことがあります。なので、比較的ベンチャー企業といったものに対する敷居が低いというか、変な言い方ですが、ベンチャー企業を知っていると思っています。(学生の中では、です笑)こんな私が感じたベンチャーに対する考え方をここでは書かせてもらおうと思います!

今回私が改めて重要なキーワードと思ったのは、「理念」です。
西辻さんのお話の中でも何度も登場してきた言葉ですし、一番私の記憶に残った言葉でもあります。
会社を一つにして支えているのも理念です。しかし一方で、最も大きなダメージを会社に与えうる可能性を持っているのも理念。理念というと私には難しく聞こえますが、私は「理念」=「夢」だと思っています。
いままで私がお話をお聞きしてきたベンチャー企業の方々は、西辻さんも含め、みなさん夢を持っていました。

「世界を変えたい」

という大きなものから、

「自分の育ったこの街を活性化させたい」

という地域に根付いたなにか温かさみたいなものを感じるものまで、様々です。みなさんその夢の実現という発想が根底にあって、そしてその手段としてビジネスプランを思いつき、会社を立ち上げている、という印象を私は持っています。

私がベンチャー企業のことをよく知らなかったときは、前述したように、「賢い人がお金を稼ぐために起業している」というイメージでした。(今もWebビジネスを中心にこういうケースも多くあると思いますが。)
理想が混ざっているかもしれませんが、私は、ベンチャー企業とはそういうものではないと思っています。起業はあくまでも手段。ベンチャー企業=理想や夢の実現のために活動している集団といえるんじゃないでしょうか。

西辻さんのお話の中で、「今後も農業にフォーカスしたビジネスを続けていかれますか」と質問させていただいたところ、「未来のことははっきり言えないから、ずっと企業として活動しているかどうかはわからないが、日本農業の発展のためにこれからもずっと活動していきます」と答えてくださいました。私はこの考えが非常に印象に残っています。

私たちがベンチャー活性化プロジェクトで目標としているのも、ただベンチャー企業が発展することではなく、その先の経済の活発化です。
西辻さんも
「日本農業を活性化させたいという思いを持っている団体はたくさんあるはず。違うのはその方法。」
とおっしゃっていました。

理念は共通。

違うのはその手段。

ひとつひとつの集合がもっと協力し合い大きな力を発揮するようになれば、より早く、より大きく、よりよく、夢を実現してくことができるはずです。そんな中でベンチャー企業には、この大きな変化を生むきっかけを作り、ある種「革命」のような社会に大きな変化を与える動きの先頭に立つ役割を担ってほしいですし、それができる可能性をベンチャー企業は持っていると、私は思っています。

=========== ここまで ===========

松原さんは、いくつかのベンチャー企業の経営者に会って話をきいてきた経験のある学生です。
やはり、経験もあるのでしょうか。この感想レポートもそうですし、その場での「質問」も、とても着眼が素晴らしく、感心しました。大学2年生のころからこういう経験を積み重ねることは、とてもいいことかもしれないと感じました。これから「応援したい会社」訪問に同行してもらう学生さんは、就活前の学生さんも増やしていきたいという気持ちが増しました。

それと、松原さんが書いてくれた

「会社を一つにして支えているのも理念です。しかし一方で、最も大きなダメージを会社に与えうる可能性を持っているのも理念。」

こちらの考え、とても大事なところだと思います。マイファームさん、西辻さんも心底、感じていました。なぜそう感じているのか、その背景をこれから書いていこうと思います。

さて、周りからみたら誰もが羨む成功ストーリーのごとく、順調に成長してきたマイファームさんですが、ここ半年のあいだに、実は、おおきな「ゆらぎ」「試練」が起きていたのです。

半年前に100名いた社員が、いま、50名になったのです

それはなぜか。

あまり話したくはないだろうなと思うこのような事実について、誠実に、真摯に、西辻さんは話してくれました。

「これからお話しする話もブログに書いていいですよ」と。

本当に事実に対して誠実な方です。大きな器を持つ、いや、今回の件を通して持つようになられたのだろうなと感じました。乗り越えつつある苦労の大きさが、そうさせているのでしょうか。

マイファームさんは「理念」を何よりも大切に経営してきました。

それは、「自産自消」という考え方と、「その先にある何か」。

実は、この「自産自消」の解釈と、「その先にある何か」の方向感に、社内で違いが生まれてきたのです。

良い悪いではなく、違ってきたのです。

結果、将来の方向性についての考え方も違ってきたのです。


西辻さんは言いました。

「やり方などで意見が分かれるのと違い、「理念」で意見が分かれたとき、組織はものすごく大変になるということを学びました」

経営の教科書には書いてあるかもしれないことですが、説得力が違いました。

また、ある社員にこう言われ、ショックを受けたとも教えてくれました。

「最近の西辻さんからは「愛」が感じられません」

組織が大きくなって階層が増え、外部への発信に力を注ぎ過ぎた結果だったと反省していました。
創業当時は、一人ひとりと未来を語り合うなど社員を何よりも大切にしてきたのですが、無意識のうちに大事なことを忘れてしまっていたかもしれないと反省していました。本当、正直な方です。


西辻さんは悩みに悩み抜きました。

そして、苦渋の決断を下します。

代表から降りることにしたのです。

理念と組織を再構築するために。そこに力を注ぐために。
同じ価値観を持つ組織に一旦戻すために、組織を半分の大きさにしました。

相当の葛藤があったと話してくれました。
つらかったと思います。しんどかったと思います。

その決断の背中を押してくれたのは、現在の代表で学生時代からの頼れる友人、福島雄裕さんでした。

「大丈夫、こんな経験できないから」

そう言ってくれる人が現れ、福島さんに経営を任せ、創業者として再び、マイファームと関わることにしたのです。

現在は、現場と密にコミュニケーションをとったり、社員の「なりたい姿」を聞いて、そこに向かってどうやって進んで行こうか一緒に考えたりなどに時間をたくさん費やしているとのことです。

最後に西辻さんは、こう言ってくれました。

「20代のいま、これが起きて良かった。まだやり直せます。
会社にとって一番大事なのは、畑と同じで『土づくり』です。社員の働きがいを後押ししていきます」


非常に社会性の高い、かつビジネスモデルとしても優れた事業を展開しているマイファームさん。
世の中はマイファームさんの事業を必要としています。これから、ますます必要とされてくると思います。

そんなマイファームさんを、これから、心から応援したいと思いました。

この会社は絶対にもっと強くて素敵な会社になるのだろうな!と感じたインタビューでした。
そして、私の子供がもう少し大きくなったら、体験農園マイファームに遊びに行ってみたいなと思いました。

追記:マイファームさんでは、これから一緒に新しい組織をつくっていく若くてコミュニケーション力、行動力のある人材を求めています。興味のある方は、コンタクトをとってみてください!

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http://myfarm.co.jp/newcontents/manager/index.php


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  1. 2012/10/12(金) 07:00:18|
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